月刊たかしまや通信バックナンバー:平成27年9月号

賃貸市場の現状と賃貸経営を取り巻く背景

首都圏始め全国的に賃貸住宅新設の伸び目立つ

「緩やかな回復基調が続く景気」の中、市場は落ち着く
今年の賃貸ビジネスも早や後半戦を迎えようとしています。お盆が明け、9月に入って11月中旬頃まで秋の賃貸仲介繁忙期で、ここから3ヶ月ほど忙しくなります。そこで賃貸市場の現況と賃貸経営を取り巻く環境について見ていきたいと思います。

一般的な景気動向としては、内閣府の直近の7月の景気ウォッチャーによりますと、「景気は、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、物価上昇への懸念等がみられるものの、観光需要、プレミアム付き商品券への期待感等がみられる」と捉えています。また、帝国データバンクの最新の全国「TDB景気動向調査」結果(調査対象1万1008社)によると、7月の景気DIは前月比0.7ポイント増の45.4となり、4ヵ月ぶりに改善、としています。

ところで本紙でもよく取り上げていると通り、賃貸住宅の新設意欲が依然堅く、6月の実績は昨年比14.6%増の3万5600戸と2ヶ月連続の増加で、過去12ヶ月で最も多くなっています。今年1~6月半年間の賃貸住宅の新設着工の合計は、前年比0・5%増の17万7182戸を記録しています。

全国的に見ると、首都圏が前年比約13%増、中部圏が約32%と大きく伸びており、都道府県別でも岩手約44%、茨城29%、千葉約23%、東京約20%、新潟約52%、富山120%、福井約170%、山梨207%、愛知約94%、滋賀約36%、愛媛約54%、長崎約69%、熊本約63%、宮崎79%など、多くの都道府県で大幅な増加が目立ちます。

こうした大幅な新設が続く背景としてはやはり相続税の節税需要と、潜在的な賃貸経営に対する強い意欲、新設が好まれる市場環境が挙げられます。このように新設が増加しますと、市場の活性化に結びつく反面、少なからずの影響を投げかけるのは十分に予測されます。

マインドはやや弱含み
賃貸需要の行き先に敏感な賃貸住宅を生産・供給する一般社団法人住宅生産団体連合会が公表した「平成27年度第2回住宅業況調査報告」の結果を見ると、低層賃貸住宅の27年4~6月の受注実績は、27年1~3月の実績に比べ総受注戸数プラス4ポイント・総受注金額プラス6ポイントと、プラスが継続。7~9月の見通しでは4~6月の実績に比べ、総受注戸数プラス33・総受注金額プラス28。

また、住宅会社側から見た低層賃貸住宅経営者の供給意欲度については、全国では「かなり強い・強い」が減少、「やや弱い・弱い」が増え、「普通」は横ばいと経営者のマインドは、やや弱含みの傾向が見られます。地域別では、「やや弱い・弱い」の割合が5地域で増加・横ばいとなっており、現況の全国傾向を表している、としています。

賃貸マーケット情報

管理のポイントは「駐輪許可証」のシール張りと基本の「清掃」の2つ

アパート・マンションに駐輪場が設置されている場合、自転車の管理は比較的容易ですが、注意を払わないと美観や住環境破壊に直結することになりかねません。駐輪場管理のポイントは2つです。

たいていの賃貸住宅は、敷地内に屋根付きの駐輪スペースが確保されて、無料もしくはわずかな管理料で利用されています。まず管理ポイントの1つ目は、入居者のもの以外の自転車が無断で停められていないかを注意します。駅に近いとか便利な立地ですと、関係のない人が乗ってきて無断で停めて、何処かに立ち去るといったケースがあるので注意が必要。

何台も停まっているとつい見過ごすことになるので、「駐輪許可証」のシールをナンバリング(部屋番号等)をつけて貼り付けることは必須となります。雨や水濡れに強いしゃれたデザインのシールをシール製作専門の会社にWebで、1枚100円見当で発注することも出来ます。

自前のパソコン入力、買ってきたシールに印刷すれば、シール代だけの実費で駐輪許可証が作れます。これを自転車に貼り付けてもらえば、無断駐輪か入居者の自転車可一目瞭然です。

清掃・美観維持は基本
自転車置場の管理のポイント2は、やはり「清掃」です。終日自転車が置かれているため、掃除がやりにくいのですが、ゴミや不要物を目立たないうちに片付けないと汚れが定着してしまいます。それと人それぞれが自己流に停めてしまうと、自転車の向きがてんでバラバラになって雑然とした感じが否めません。自転車の停め方まで入居者に求めるのは、ちょっ酷な感じもしますが、物件の清掃・美観維持の協力はお願いしたいところです。

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