月刊たかしまや通信バックナンバー:平成26年11月号

ニュースフラッシュ

抑制的なブレーキがかかりながら新設はここしばらく続く見込み

1年半にも及ぶハイピッチな賃貸住宅の新設着工が続いていましたが、7月分に続いて8月分でも新設が鈍り始め、前年同月比で2ヵ月連続の減少となっています。

今年1~8月の8ヶ月の合計で見れば、昨年比6.8%増ですが、平成26年度の4~8月の5ヶ月では前年度比0.8%の増加。やはり一本調子に増大するのはリスキーとの市場のシグナルを受けて、抑制的になったものです。

8月の新設着工の実績を全国的に見ると、東北、近畿、四国が前年比でそれぞれ20%を超す伸びで、県別では宮城、山形、富山、三重、滋賀、兵庫、鳥取、山口、徳島、佐賀、鹿児島などが前年比50~167%の大幅増となっています。

空室の存在がクローズアップされる一方で、入居者のニーズを汲み取るために、積極的な新設が続いています。市場の賃貸経営に対する旺盛な投資意欲は衰えないので、新設の抑制的なブレーキがかかりながら、新設は若干の増減の変化を見せてここしばらく続くと見られています。

高まる人気のサラリーマン大家さん

仲介・管理会社は重要なパートナー

サラリーマン大家さんの人気が以前にも増して高まっています。賃貸住宅経営に参入するサラリーマン大家さんの数が増え、投資物件数、投資額が大きく増えていますが、賃貸経営を始めると、何よりも仲介・管理のパートナーが重要となります。

会社勤めをしているサラリーマンが本業の仕事とは別に賃貸不動産(住宅)に投資、賃貸経営に乗り出すことをサラリーマン大家さんと呼んでいます。会社勤めの片手間に賃貸経営するケースと、事業規模が膨らむことから会社を退職して賃貸経営を本業にする事例とがあります。

サラリーマン大家さんが増える背景にあるのは、第一に挙げられているのが、物件(部屋)を所有してそれを貸し出し、家賃収入を得るという、ビジネスのスタイルとしてシンプルで分かりやすいということ。これなら自分でもできそうだと思って参入されるのです。次に、公的年金の将来に対する不安感から、手堅い収入源を別途確保しておきたい、という声をよく聞きます。

三つ目として、物件を入手するのに金融環境が整っていることです。昔を思うと信じられない金利で金融機関が融資をしてくれます。貸し出し門戸は原則ケースバイケースながら、比較的スムーズに手続きが進んでいます。以上3つに加えて、平成27年1月から始まる相続税の基礎控除の引下げがサラリーマン大家さんの背中をさらに押しているようです。

経営の将来がかかる付き合い
ところで、賃貸物件を購入したその日から大家さんになるのですが、当初から家賃収入が見込めるオーナーチェンジなら無難にスタートが切れます。しかし、入居者募集から始める場合、しかも毎月の返済が控えているなら、入居率の状況が即賃貸経営を左右することになります。

私ども仲介・管理の立場からしますと、物件の善し悪しの選別は当然のこと、物件を所有した後、どのように管理・運営していくか、また事業パートナーとなる仲介・管理不動産会社とどのように取引されるかが、経営上大変重要と思われます。賃貸経営のあらゆることをお手伝いさせて頂きますので、何なりとお声かけください。

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